3.2. ファイルの構成


Linuxでは、様々なファイルが、ディストリビューションによって階層化されて管理されている。この階層構造が、枝葉を広げた木に見立てられることか ら、木構造ともいう。すなわち、葉がファイル、幹や枝がディレクトリを意味している。木の根(英語でroot)に相当するのは、ルート ディレクトリ (「/」で表記する)。ここからすべてのファイルやディレクトリをたどることができる。

例えば、ファイル a2ps は

/usr/bin/a2ps

と表記される。
ここで、ディレクトリ名・ファイル名を「/」で区切る。
ただし、先頭の「/」は区切りマークではなく、ルート・ディレクトリの意味である。

このように、ルート・ディレクトリから階層を順番にたどったパスは、絶対パスと 呼ばれる。
 
ただし、同じディレクトリの中に同じ名前をもつファイルは2つ格納できないが、ディレクトリが異なる場合、このようなこともできる。そうすると、絶対パ スを用いて、各ファイルを一意に指定できる。
 
現在作業を行っているディレクトリをカレント・ディレクトリ(または、カレント・ワーキング・ディレクトリ)と呼ばれる。これを「.」で表記する。カレン ト・ディレクトリを知るには

    pwd

コマンド("print working directory")を実行する。

ログイン直後のカレント・ディレクトリをホーム・ディレクトリと呼び、「~」で表す。例えば、ログイン直後に pwd を実行すると、

        $pwd

        /home/guest

となり、さらに、/home/guestディレクトリにあるtest.txtファイルは

        /home/guest/test.txt

あるいは、
 
        ~/test.txt

の二通りで表記される。

ホーム・ディレクトリはユーザーごと異なる。
 
カレント・ディレクトリを用いたパス名の指定は、相対パスと呼ばれ る。

例えば、カレント・ディレクトリが/home/guestディレクトリであれば、ファイルtest.txtの相対パスは、
 
        ./test.txt

となる。

特殊な文字列「..」は親ディレクトリ、すなわち1つ上段のディレクトリを表す。
 
カレント・ディレクトリを変更するには、cdコマンド("change directory")がある。例えば、カレント・ディレクトリが/usr/binであるとしよう。

        $ pwd
 
        /usr/bin

        $ cd /home/guest

        $pwd
 
        /home/guest
 
となる。

カレント・ディレクトリが任意のディレクトリのとき、ユーザーのホーム・ディレクトリに戻るためには、

        $ cd
 
と入力すれば十分である。

Linuxでfloppy diskやCD-ROMを使うには、それらをマウント(ファイル・システムに追加)する必要がある。

CD-ROMの場合、root権限で

        # mount -t iso9660 /dev/cdrom /mnt/cdrom

を実行する。Floppy diskの場合、

        # mount -t msdos /dev/fd0 /mnt/floppy

と実行する。
   
    ただし、/etc/fstab ファイルにCD-ROMやFDを自動的にマウントするための情報をあらかじめ記述しておけば、単に

    # mount /mnt/cdrom

あるいは

    #mount /mnt/floppy

だけの入力で済む。


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